クラビット

クラミジア治療薬-2|クラビットについて

クラミジアの治療薬の中でも副作用が少ないために人気が高いクラビットは、レボフロキサシン水和物という主成分をもつニューキノロン系の抗生物質です。抗菌作用という点では治療薬の中で最も強いというわけではありませんが、副作用が起こるリスクが低くて安全性が高い治療薬ということで、最初にこの薬を処方されることが多くなります。クラビットはクラミジアの治療薬以外にも使われることがあり、特に扁桃腺の炎症や咽頭炎など耳鼻科系の感染治療にも大きな作用を発揮してくれる薬剤です。炎症を抑える抗炎症作用があるため、ニキビの治療などに使われることもあるお薬ですね。

 

クラミジアへの作用ですが、性病の原因となる病原体の増殖を抑えるという働きと、細菌を撃退する殺菌作用が期待できます。尿道炎や子宮頚管炎など、この疾患に感染すると感染部位が炎症を起こし、腫れて膿が出たり、熱を持ったりしてしまいますが、炎症を抑えて細菌を殺菌してくれるため、短期間で完治へ向かうことができるのです。

 

クラビットは、有効成分が500mg入ったものと250mg入ったものとがあります。500mg入りのものなら、1日1回の服用でOKですが、250mg入りのものなら1日に2回の服用が必要となります。内服薬なので、服用の際には熱すぎず冷たすぎずの常温のお水で飲むのがおススメです。たまに、オレンジジュースやパイナップルジュースなど柑橘系のジュースで薬を飲む人がいますが、副作用を最小限に抑えるためにも、薬の服用は水で飲むのが基本です。

 

1週間ぐらい服用を続けると、多くの場合には完治に近い状態となります。場合によってはもう1週間薬の服用が必要になることもありますが、クラミジアは1週間から2週間程度の治療で完治することが多いですし、症状がひどければ完治までに時間が掛かってしまうことは珍しくないので、1週間で治らなくても心配することはありません。薬を飲み始めると、すぐに症状が治まったという人でも、医師の指示に従って薬は最後まで飲み切るようにしましょう。自己判断で薬の服用を途中で辞めてしまうと、病原体に耐性が作られてしまう場合があります。最後までしっかり薬を飲んで早期に完治するのが、感染症と上手く付き合うコツなのです。

 

クラビットは比較的副作用が少なく安全性が高い薬で、使用禁忌などは特に指定されていません。しかし絶対に副作用が起こらないというわけではありませんし、副作用が起こることはあるので注意したほうが良いでしょう。アナフィラキーショックを起こすような深刻な副作用が出ることは少なく、仮に副作用が起きたとしても、吐き気や下痢、発疹などですが、60歳以上の高齢者でステロイド剤を服用している場合や、過去に臓器移植を受けた経験がある人は、クラビットは禁忌となります。うっかり服用してしまうと、アキレス腱障害を起こるリスクがあるため、気を付けなければいけません。また、クラビットに入っている薬剤成分に対してアレルギーを持っている人や、小さな子供、または妊婦さんに関しても、クラビットを使ったクラミジア治療を行うことはNGです。ただし、クラミジアの治療にはクラビット以外の薬剤もたくさんありますし、妊娠中や赤ちゃんの治療に使える安全性が高いお薬もあるので、クラビットが使えないからと言って治療ができないというわけではありません。

 

クラミジアの治療では特効薬とも言われているクラビットですが、残念ながら健康保険は適用されません。そのため、薬の服用期間によっては治療にかかる費用が高くなってしまうことが懸念されますね。疾患は治したいけれどコストは掛けたくないという人におすすめなのが、クラビットのジェネリック薬品です。ジェネリック商品は、クラビットの主成分と同じレポフロキサシンを主成分としていて、体内に服用するとクラビットと同じように作用してくれます。しかしコスト的には新薬であるクラビットと比べるとかなりリーズナブルになるため、治療コストを低く抑えることができるのです。

 

クラビットのジェネリック薬品として広く使われているのは、シプラからラインナップされている「クラビットジェネリックLQuin」です。250mg入りと500mg入りとがあり、症状の出方や度合いによって適切な方を医師から処方してもらう事ができます。新薬と比べるとリーズナブルな点が人気で、新薬と同じ作用や効能が期待できるため、ジェネリックをリクエストする患者さんも少なくありません。

 

ジェネリック薬品は個人輸入という方法で入手することもできますが、海外薬品の場合には日本国内で承認を受けているわけではなく、製造過程における衛生管理や品質管理がずさんな商品もたくさんあります。そのため、副作用が強く出たりするリスクがあることは、あらかじめ理解しておいたほうが良いでしょう。個人輸入だと、病院に行く必要がないというメリットはありますが、安心して治療するなら、病院で医師にクラビットもしくはジェネリックを処方してもらうのが安心です。

クラミジア治療の2つの抗生物質マクライド系とニューキノロン系

クラミジアに感染している場合には、抗生物質を服用する薬物治療が一般的です。薬の服用期間が1週間~2週間程度ですが、喉や目に感染している場合には、治療期間が長くなってしまうことはあります。抗生物質と言ってもいろいろな種類があり、どんな病原体に効果を発揮するのかが異なります。そのため、適切な治療薬をピンポイントで見つけるためには、疾患の症状をはっきりと特定することが大切です。治療薬として使われる抗生物質は、大きく分類するとマクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系、ケトライド系に分けることができます。

 

クラミジアの治療薬に使われる抗生物質の中でも最も一般的なのはマクロライド系で、この疾患と診断されると、まずはマクロライド系のお薬が処方されることが多いですね。薬の商品名としてはクラリスやクラリシッド、ジスロマックなどがありますが、全ての薬が全く同じように作用するわけではありません。また、副作用が出る場合があるため、患者さんの治療に適したものを選んで処方してくれるわけですが、どの治療薬も抗菌力が強いという特徴があります。そのため、短期間の服用でサッと治療ができるというのが、マクロライド系の薬で治療するメリットと言えるでしょう。しかし、近年ではクラミジア病原体がマクロライド系の薬剤に対して耐性を持っているものが増えていて、場合によってはこのタイプの治療薬では感知できないケースが増えています。そのため、もしもマクロライド系の薬で治療ができない場合には、他のタイプの薬を使った治療を行うことになります。喉に感染している場合には大きな効果を発揮するので、この薬で劇的な症状改善が期待できます。

 

クラミジア治療薬はマクロライド系のものが多いのですが、クラリスやクラリシッドは毎日2回~3回程度服用しなければいけないのに対し、ジスロマックは1回服用すると効果が1週間続くという特徴があります。そのため、毎日服用するのを忘れてしまいそうな人にとっては大きなメリットが期待できる薬と言えるでしょう。また、ジスロマックは副作用が少ないという点も注目されています。ジェネリックタイプの薬で、1錠あたりの価格が250円程度と少し高めですが、素早く治療したい人にはおすすめの薬と言えます。その場合、膣や尿道への感染だとマクロライドではなくジスロマック系を処方するクリックが増えています。

 

テトラサイクリン系の薬は、マクロライド系と比較すると抗菌力が弱いため、最初に処方されることは少ないタイプのお薬です。ミノマイシンやビブラマイシンなどが該当しますが、マクロライドでは副作用が強すぎるという場合などに処方が検討されるお薬ですね。

 

クラミジアの治療薬には、ニューキノロン系の薬もあります。薬剤の商品名としては、タリビッドやクラビット、トスキサシン、オゼックスなどがあります。抗菌力という面ではマクロライド系にはかないませんが、副作用が少なく安全性が高い抗生物質として人気があります。

 

ニューキノロン系の薬の中でも、できるだけコストをかけずに治療したい人や、副作用が心配という人にオススメなのは、従来のクラミジア治療において人気ナンバーワンと言っても過言ではないクラビットです。治療期間は1週間程度で、その期間は毎日服用しなければいけませんが、ジェネリックタイプの薬なら1回あたり85円と、ジスロマックと比較してかなり低コストなのが特徴です。副作用も起こりにくいので、最初に処方が検討される治療薬となっています。

 

ただし、近年ではニューキロノン系の薬に対して耐性を持つクラミジア病原体が増えているため、場合によっては服用しても効果がイマイチということがあります。その場合には、マクロライド系の薬を処方されるなど、別の方法で治療に取り組むことになります。

 

クラミジアの治療薬としては比較的新しい分類となるのが、ケトライド系のお薬です。尿道や膣に感染しているクラミジアではなく、肺炎クラミジアに対して大きな効果が発揮されるという特徴があります。薬剤名としてはケテックなどがあり、母子感染した赤ちゃんのクラミジア肺炎の治療薬として使われることが多いお薬です。

 

治療薬は、基本的にドラッグストアや薬局などでは市販されていないので、購入するには医師の処方箋が必要です。テラマイシン軟膏のように外用薬タイプの抗生物質なら市販されていますが、内服薬は医師の処方箋がなければ購入できません。自宅で検査を行って陽性と出た場合には、外用薬だけで治療しようとするのではなく、速やかに病院へ行って内服薬を処方してもらったほうが、確実に早期治療につながるでしょう。

 

どうしても病院に行くのが嫌という場合には、個人輸入で内服薬を入手するという方法があります。しかし、海外の薬は強い副作用が出る可能性がありますし、薬の製造における衛生管理や品質管理の面で疑問な商品もあるため、あまり理想的な治療方法とは言えませんね。個人輸入のお薬で治療する際には、すべて自己責任で行うことは最初に理解しておかなければいけません。

 

※2017年現在に執筆しています。