マクロライド系

クラミジア治療薬|ジスロマックについて

ジスロマックは日本国内での性病の中でも感染者数が最多と言われているクラミジアの治療に使われる薬で、抗生物質です。クラミジアはクラミジア・トラスコマティスという細菌系の病原体によって感染するため、治療には細菌系感染症の治療に使われるマクロライド系の抗生物質アジスロマシンが配合されているジスロマックを使うのが有効です。この性病の治療には他にもいくつかの抗生物質を使うことができますが、抗生物質ごとに作用は異なり、服用の頻度なども異なります。ジスロマックは、1回飲むと効果が1週間続くという特徴があるので、毎日薬の服用をするのが面倒な人や忘れてしまうかもしれない人にとっては、大きなメリットが期待出来る治療薬として人気があります。使用禁忌がない点もまた、処方されやすい理由と言えます。

 

ジスロマックは15員環のニューマクロライド系の薬剤で、胃酸に強くて体内での持続に優れているという特徴があります。血液中に入り込むと他の薬よりも長期にわたって作用が続くので、毎日薬を服用しなくても1回の服用で1週間の効果が得られるというわけですね。ジスロックの主成分であるアジスロマイシンは、細菌の中に入り込むと70Sリポゾームというたんぱく質を作り出し、人体を構成している50Sと結合します。この作用がクラミジアの病原体の拡散を阻止するため、治療効果につながるのです。さらに、アジスロマイシンには炎症を抑える働きもあり、活性酸素を分解する作用も期待できます。クラミジアに感染すると、感染した場所が炎症を起こして熱を持ったり、化膿して膿が出たりしますが、アジスロマイシンの働きによってそうした症状を抑えることができるため、完治へと導いてくれるのです。

 

ジスロマックには、主成分アジスロマイシンの配合量によっていくつかの種類があります。100mg入りの薬の場合には、1回の服用で1週間の効果が期待できますが、500mg入りの場合だと、3日続けて服用すると1週間の効果が期待できます。薬を飲み始めると、短期間で症状が治まるため、治ったと勘違いして薬の服用を辞めてしまう人がいますが、症状が出なくなったことが完治したというわけではありません。医師の指示に従って、薬は最後まで飲み切るようにしましょう。

 

この薬剤は尿道や膣など一般的なクラミジアの治療薬としては大きな作用が期待できる薬ですが、クラミジアが原因の肺炎に対しては効果はそれほど高くはありません。そのため、母子感染による赤ちゃんのクラミジア治療としては、ジスロマックではないお薬が処方されます。また、近年ではマクロライド系薬剤に対して耐性を持つ病原菌が増えているため、場合によってはジスロマックを服用しても効果がないというケースがあります。合わない薬剤で治療を行い続けたために体内で病原体が耐性を持ってしまうこともあれば、もともと耐性を持った病原体に感染してしまうということもあるため、初めてクラミジアに感染したからジスロマックで必ず治療出来るというわけではありません。

 

この薬は副作用が比較的少ないと言われている薬剤ですが、体質や体調などによっては副作用が出ることがあります。どのような副作用がどんなレベルで出るかは個人差があるため、まったく副作用が出ないという人もいれば、かなり不快な症状が出てしまうという人もいます。そのため、もしも薬を飲んで吐き気がしたり胃が痛くなったり、下痢や発疹など、気になる症状が出た場合には、直ちに服用を辞めて医師の指示を仰ぐことが必要です。この薬は1度飲むと作用が1週間続くため、副作用が出てしまった場合には1週間ぐらいは症状が続いてしまう可能性があります。通常は薬の作用が切れれば副作用も自然治癒することが多いのですが、日常生活に支障が出るような不快な症状が続くと困るので、もしも気になる副作用が出たらすぐに医師に相談することをおすすめします。副作用の中には、アレルギー症状によるアナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあります。たかが副作用と侮ることなく、万が一のときには救急車を呼んですぐに病院へ行きましょう。

 

ジスロマックは、クラミジア以外にも歯周病などの治療に使われることがある抗生物質ですが、どのような治療に使う場合でも健康保険は適用外となってしまいます。1度服用すると1週間ぐらいは効果が持続するので、保険適用外と言ってもクラミジアの治療に使う場合だと治療費はそれほど高くなる心配はありませんが、健康保険を適用して欲しいと希望する人にとっては、適用外の薬を服用することに対しては抵抗があるかもしれませんね。そんな時におすすめなのが、ジェネリックタイプのお薬です。

 

ジスロマックにはジェネリックの「アジー」という医薬品があります。インドの大手製薬会社シプラ社が製造販売しています。余談ですがシプラ社はシアリスの市場で人気No,1ジェネリックであるタダシップのメーカーでもあります。価格的にかなりディスカウントされているため、薬のパッケージでも主成分アジスロマイシンの配合量によって250mg入り、500m入り、1000m入りとバラエティ豊かなのが特徴です。こちらも健康保険は適用外のお薬となってしまいますが、ジスロマックと比べるとかなりリーズナブルなので、クラミジアの治療にも使いやすいお薬と言えるでしょう。

クラミジア治療の2つの抗生物質マクライド系とニューキノロン系

クラミジアに感染している場合には、抗生物質を服用する薬物治療が一般的です。薬の服用期間が1週間~2週間程度ですが、喉や目に感染している場合には、治療期間が長くなってしまうことはあります。抗生物質と言ってもいろいろな種類があり、どんな病原体に効果を発揮するのかが異なります。そのため、適切な治療薬をピンポイントで見つけるためには、疾患の症状をはっきりと特定することが大切です。治療薬として使われる抗生物質は、大きく分類するとマクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系、ケトライド系に分けることができます。

 

クラミジアの治療薬に使われる抗生物質の中でも最も一般的なのはマクロライド系で、この疾患と診断されると、まずはマクロライド系のお薬が処方されることが多いですね。薬の商品名としてはクラリスやクラリシッド、ジスロマックなどがありますが、全ての薬が全く同じように作用するわけではありません。また、副作用が出る場合があるため、患者さんの治療に適したものを選んで処方してくれるわけですが、どの治療薬も抗菌力が強いという特徴があります。そのため、短期間の服用でサッと治療ができるというのが、マクロライド系の薬で治療するメリットと言えるでしょう。しかし、近年ではクラミジア病原体がマクロライド系の薬剤に対して耐性を持っているものが増えていて、場合によってはこのタイプの治療薬では感知できないケースが増えています。そのため、もしもマクロライド系の薬で治療ができない場合には、他のタイプの薬を使った治療を行うことになります。喉に感染している場合には大きな効果を発揮するので、この薬で劇的な症状改善が期待できます。

 

クラミジア治療薬はマクロライド系のものが多いのですが、クラリスやクラリシッドは毎日2回~3回程度服用しなければいけないのに対し、ジスロマックは1回服用すると効果が1週間続くという特徴があります。そのため、毎日服用するのを忘れてしまいそうな人にとっては大きなメリットが期待できる薬と言えるでしょう。また、ジスロマックは副作用が少ないという点も注目されています。ジェネリックタイプの薬で、1錠あたりの価格が250円程度と少し高めですが、素早く治療したい人にはおすすめの薬と言えます。その場合、膣や尿道への感染だとマクロライドではなくジスロマック系を処方するクリックが増えています。

 

テトラサイクリン系の薬は、マクロライド系と比較すると抗菌力が弱いため、最初に処方されることは少ないタイプのお薬です。ミノマイシンやビブラマイシンなどが該当しますが、マクロライドでは副作用が強すぎるという場合などに処方が検討されるお薬ですね。

 

クラミジアの治療薬には、ニューキノロン系の薬もあります。薬剤の商品名としては、タリビッドやクラビット、トスキサシン、オゼックスなどがあります。抗菌力という面ではマクロライド系にはかないませんが、副作用が少なく安全性が高い抗生物質として人気があります。

 

ニューキノロン系の薬の中でも、できるだけコストをかけずに治療したい人や、副作用が心配という人にオススメなのは、従来のクラミジア治療において人気ナンバーワンと言っても過言ではないクラビットです。治療期間は1週間程度で、その期間は毎日服用しなければいけませんが、ジェネリックタイプの薬なら1回あたり85円と、ジスロマックと比較してかなり低コストなのが特徴です。副作用も起こりにくいので、最初に処方が検討される治療薬となっています。

 

ただし、近年ではニューキロノン系の薬に対して耐性を持つクラミジア病原体が増えているため、場合によっては服用しても効果がイマイチということがあります。その場合には、マクロライド系の薬を処方されるなど、別の方法で治療に取り組むことになります。

 

クラミジアの治療薬としては比較的新しい分類となるのが、ケトライド系のお薬です。尿道や膣に感染しているクラミジアではなく、肺炎クラミジアに対して大きな効果が発揮されるという特徴があります。薬剤名としてはケテックなどがあり、母子感染した赤ちゃんのクラミジア肺炎の治療薬として使われることが多いお薬です。

 

治療薬は、基本的にドラッグストアや薬局などでは市販されていないので、購入するには医師の処方箋が必要です。テラマイシン軟膏のように外用薬タイプの抗生物質なら市販されていますが、内服薬は医師の処方箋がなければ購入できません。自宅で検査を行って陽性と出た場合には、外用薬だけで治療しようとするのではなく、速やかに病院へ行って内服薬を処方してもらったほうが、確実に早期治療につながるでしょう。

 

どうしても病院に行くのが嫌という場合には、個人輸入で内服薬を入手するという方法があります。しかし、海外の薬は強い副作用が出る可能性がありますし、薬の製造における衛生管理や品質管理の面で疑問な商品もあるため、あまり理想的な治療方法とは言えませんね。個人輸入のお薬で治療する際には、すべて自己責任で行うことは最初に理解しておかなければいけません。

 

※2017年現在に執筆しています。